田んぼの水路でフナを釣る 9 やっぱりまだ早かったけれど |
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夜明けの水辺。田んぼと水路の曲線が、昔ながらの水郷風景を演出する。 起きたのは午前0時 4月22日(土)、好天の予報に誘われて、今年初めて水郷に出かけた。 午前3時に目覚ましをかけて、目覚めたのは午前0時10分。寝ぼけて、午前2時だと思ってボーッとしていたら、午前3時、いや、午前0時15分だった。どうしようかと思ったのだが、寝たのが午後8時半だったので、まあいいやと起床。 でも、出発するにはあまりに早すぎるので、パソコンを起動し、インターネットで「防水マット」探し。ぼくの学校に造成中の体験学習用の田んぼに敷く防水マットの種類について、だいぶ前から思案しているのだ。このときは福岡県の小学校のサイトに説明と写真を見つけ、校長宛に問い合わせメールを出した。 午前2時、高速代をなるべくかけたくないので、予定よりも1時間早く出発。中央道、首都高を抜け、東関東道をずっと手前の四街道で降りて地道を走り、夜明けに佐原(今度、合併して「香取市」になりました)郊外に着いた。去年の4月17日の朝と同じ香西川の、少し上流で最初の糸をたれた。(上の写真) しかし、まだ時間は早く、空気は冷え込んでいる。水面からは、蒸発した水蒸気が冷やされて湯気となり、漂っている。見るにはいい景色だが、アタリはない。そこで、去年も行ったいつものポイントへ。だが、ここでもアタリはなく、ただ朝の景色を楽しんだだけだった。 朝日に照らされた香西川の水面。日陰には湯気が見える。 4月はフナの「乗っ込み」シーズンと言われているが、ぼくのここ10年ほどの経験では、水郷の小さな水路でフナがたくさん釣れ出すのは、用水路の水が落ち着き、田植えも終わった5月初旬から。でも、天気のよい日にとりあえず行っておきたかったのだ。 佐原の街を抜けて利根川の北岸へ水郷大橋を渡り、右に折れて横利根の水門の上を跨いで長島地区の水路へ。鉄橋を渡る鹿島線の電車の音が聞こえる広い景色。ここは圃場整備によって大区画になっているのだが、土地が低いので、水路との段差が少ないのだ。 ここでは15cmのフナと、ハリを切って逃走した未確認物体がかかった。 次は「カネヒラじゃなかった」本新の水路へ。いつもは網でたくさん獲れるエビが、ほとんど入らない。でも、タイリクバラタナゴが2尾、網に入った。それから、稲敷大橋を渡り、これも縄張りの極細水路へ。ここもアタリなし。やっぱりまだ季節が早いのだ。
あちこち回って、時刻はまだ朝の9時。そこで、10分ほど西に走って滑河の成田寄りにある、小さな小さな場所へ。ここでようやく小さなフナが釣れた。 岸辺の草の上に腰を下ろし、去年生まれた5cmほどのミニブナが7尾。近くでは代かきと田植えの作業をしている。あたたかくなった春の日を、ぼくはやっとのんびり楽しむことができた。
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