小さな「水の国」の誕生
   
    
 代かきと畦塗り 
 2006年5月22日(月)の放課後、池の脇の蛇口からホースを伸ばして、いよいよ田んぼに水を入れました。防水シートの効き目はもちろんはっきりしていて、1時間ほどで土はすっかり水に覆われました。
 長靴を履いて、そっと田んぼの中へ。シートとカーペットが底に敷いてあるので、はまり込む心配はないのですが、逆に、このくらいの深さの土で稲が育つのだろうかという不安が起きました。それに、水を張ってみると、シート面に少し傾斜が着いているのがわかりました。手前の真ん中あたり(上の写真の、土が露出しているところ)が、奥よりも5cmくらい高いのです。でも、今さら直すわけにもいかないので、このまま田植えをすることにして、代かきと畦塗りをしました。
 畦塗りといっても、素人の私なので、もちろん上手にはできません。また、畦には防水シートがフライパンの縁のように盛り上がっているので、とてもきれいにはできませんでした。
また、あわただしい作業だったこともあって、田んぼの土に堆肥も入れていません。「栄養が足りないようなら化成肥料を足せぱいいや」と、今年は「有機栽培」に固執しないことにしました。
  
 木製の排水口の田んぼ側にコンクリートブロックを立てて、防水シートを抑えている。ブロック右にシートが少し見えている。このシートの上辺が田んぼの最高水位となる。

 にぎやかに田植え
 田植えに使われる苗は、学校給食用の米を納入している米屋さんが毎年届けてくれているそうです。品種は福井県産のコシヒカリ。今年も5月中旬に届いたのですが、大きくなった田んぼには足りないようです。そこで、私が福島県会津産の「ひとめぼれ」をもらってきました。(このいきさつは、「奥会津は萌黄から新緑へ」をごらんください。)
 5月25日(木)、5年生が田植えをしました。私は自分のクラスを専科教員の授業に振り替えてもらって参加しました。
 田植えのために、あらかじめビニールテープに30cm間隔でリボンを結んでおき、これを目印にしました。だから苗の間隔は30cmです。以前、有機栽培で稲作をしている農家に田植えの手伝いに行ったときに教わりました。この間隔だと、株と株の間を歩くことができますし、成長した稲がギュウギュウにならずにちょうどいいとのこと。でも、田植えが終わってから見ると、ずいぶん間が空いていて、ちょっと心配になりました。
 

 田んぼの半分にはコシヒカリを。

残り半分には「ひとめぼれ」を植えた。

 ともあれ、アクシデントに見舞われながらも、無事に田植えをすることができました。これでホッと一息。あとは、イネの成長を見守っていきます。
 
 田植えの翌朝の光景。お世辞にもきれいとは言えませんが、あとはイネの力を信じます。 2006.5.26
 
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