2年目の田んぼ |
||||||||
![]() 2年目の春を迎えたビオトープ。ソメイヨシノに挟まれて、コナラがじっと我慢しています。 2007.4.5 春のビオトープ 校庭の桜が咲いて、ビオトープに2年目の春がやってきました。2月にできた炭焼き窯が存在感をアピールしています。
![]() 雨のビオトープ。コナラもようやく自己主張を始めました。 2007.4.19 2年目の田植えまで 今年、私は3年生の担任になりました。この学校に来た2年前と同じ学年です。そして、田んぼの学習は3月まで担任していた今年の5年生が行います。 去年の9月に田んぼにレンゲの種をまいたので、この春はびっしりレンゲ畑!と楽しみにしていたのですが、どうも育ちが悪く、まばらなレンゲ畑にしかなりませんでした。それでも、「春の小川」の「岸のスミレやレンゲの花に」という一節は、子どもたちにじかに見せることができました。 5月の連休明けに、5年生が「荒起こし」の作業をしました。でも、底に防水シートが敷いてあるため、ふつうの田んぼのように、耕運機や鍬を使うわけにはいかないので、去年の稲の株を引き抜いてほぐしたり、レンゲをちぎったりという作業。それと同時に、何人かの子どもに中型のシャベルを持たせて、畦に埋まっている防水シートの頭を出しました。これは、去年のシートの高さがちょっと不十分で、土と水の量がやや不足気味だったため、今年はシートの端を少し高くして、水位を高くしようと思ったからです。その一番の理由は、田んぼでメダカを飼うためです。 子どもたちの荒起こしでは不十分なので、空き時間や放課後を使って、雪下ろし用の四角いシャベルで土を起こし、水を入れて畦を直し、5年生の担任といっしょに代掻きをしました。 運動会が終わった5月30日に、田植え。30cm間隔(だいぶいい加減ですが)に、子どもたちがにぎやかに田植えをしました。もちろん、2日後の6月1日に、担任といっしょに手直しと補植をしましたが。 (このあたりの写真を今年はうっかり撮っていなかったのです。すみません。) メダカ泳ぐ田んぼに ![]() ビオトープの水路の樋口近くで網に入ったメダカ。 2007.6.8 田んぼは、米を生産する場所であるだけでなく、たくさんの生き物が集まるビオトープでもあります。無農薬有機栽培の学校の田んぼはなおさらです。 この田んぼにメダカの群れを泳がせたい。これが今年のぼくの目標です。 実は、昨年も試験的に田んぼにメダカを少し放流したのです。ところが、そもそも水深が浅く、それに、7月下旬に1週間ほどぼくが旅行に行っていたとき、水の補給を他の職員に頼むのを忘れていて、「中干し」をしてしまったのです。ああ、かわいそうに。 そこで今年は、対策をとりました。その一つは、防水シートの頭を持ち上げて、最高水位を5cmほど高くしたこと。そしてもう一つは、水路へ水を落とす樋口の周辺の水深を深くして、水位が下がった場合の避難所にすることです。 この「避難所」の構想は、昨年、千葉県で、中干しして水がほとんどなくなった田んぼの、ポンプでの給水口の四角い窪みに、メダカやフナの稚魚など、たくさんの水生生物が逃げ込んでいるのを見たことから思いつきました。 樋口周辺の1平方メートルほどの田んぼの土をシート近くまですくい出し、、校地の隅に積まれていた古いコンクリートブロックで3辺を囲いました。このブロックで、その外側からの土の流入を防ぎます。また、ブロックには穴が開いているため、メダカや水生生物の出入りが可能です。 6月5日(月)、田植えから6日たって、苗が活着し始めたころ。田んぼに給水した水が最高水位を超えて、ゴムシートの頭から樋口へと落ちていきます。池の水位を上げるためにそのまましばらく給水を続けていると、池から水路の樋口に、メダカの群れが集まってきました。水路から田んぼへ上ろうとするメダカの本能がそうさせるのでしょう。近寄っても逃げません。メダカの中には、卵をぶら下げているものもいます。ちょっと感動ものの光景です。 樋口を隔てた水路と田んぼの水位には20cmほどの段差があり、魚の行き来はできません。そこで、10尾近くを網ですくって田んぼの「避難所」に放してやりました。このとき、春に孵化したと思われる、1cmほどのフナの稚魚も2尾、いっしょに網に入ったので、彼らも田んぼへ放しました。 このあとも様子を見ながら、少しずつ生き物を水路から移そうと考えています。「田んぼ養魚場」の始まりです。
「鳥も訪問者」にすすむ 「ビオトープ日誌」のトップにもどる ホームページのトップにもどる |